2013年6月22日土曜日

ありがとう、日本Androidの会

先週、日本Androidの会の運営委員総会等を幕張で開催しました。
そこで、私自身も日本Androidの会での活動に一区切りとしまして、NPO理事、及びコミュニティ運営委員長を辞任しました。




会の前身である勉強会から、会の設立、またNPO化と生まれる前から現在に至るまで運営に微力ながら関わって来ましたので、思い入れももちろんあるにはあるのですが、1年ちょっと前からこれは考えてました。

理由はいくつかあって、
一つは設立以前から在籍して運営委員長の人が居座ってるより適度に入れ替わりが発生したほうが会にとっても良いだろうということ。さらにここ最近は、私があれこれ言わなくても、というより私が居ようがいまいが問題なく会を運営できている、という事実があります。それ自体、非常に安心して後をお任せできると感じられる材料になってました。

二つ目は、私自身他に運営するもの(GDG Tokyo等)増えてきて、一旦整理したいと思っていたところです。特にJAG(日本Androidの会)は組織自体が大きくなったため、定期的に運営委員会等で集まってコミュニケーションをはかることが多い(≒時間をとられる)のも事実ですが、それよりは去年の頭から私自身がフリーランスになったため、定時とか関係なく仕事に時間を割くことが増えたこともあり、一つ目の理由にあるように、任せられるところは任せてしまいたいかな…という事があります。

三つ目は、JAGでやってみたかったことは概ねやってみた(全部ではないのですが)、というこの状態で去るのが「会と自分」にとって良い印象のままでいられるタイミングかなと感じたところです。達成感とかモチベーションとかそんなところでしょうか。

コミュニティの運営は簡単なようで中々奥が深かったです。運営に関わる皆が同じ時間、労働力や技術力を割けるわけではなく、また義務もないため、その個々の関係性やモチベーションを維持してもらうために表に見えないところであれこれ調整する、というのが主に委員長としてやることだったかのような気がします(実際はもちろん、渉外事も多くやってましたし、企画やらなにやらやっておりましたが)。

企業とちがって、「給与」という分かりやすい「仕事に対するリワード」がないため、それぞれのメンバーがコミュニティへの貢献を維持するためのモチベーションをどこに持っているのか、それが本当に人によってまったく異なります。それが明示的な人もいれば、そうでない人もいます。そんな、様々な事情をもって参加してくれているメンバーの皆さんが健全で活発に会で活動してもらうためにはあれをこうしてあれして…みたいな事を、私自身も空いた時間で行なっていたわけで、そういう意味ではたしかに大変ではありましたがとても勉強になりました。


写真は、総会の後の懇親会で現運営委員長となった石塚くんからプレゼントとしてもらったもの。中身は銅のシンプルなマグカップでした。

会の思い出とか語ると長くなりそうですし、まだあまり実感もないんで(なんだかんだでまだ呼ばれそうな気もするし)今はとりあえずこの辺で。


2013年5月3日金曜日

AICとMutations Studio


少々前の話になるのですが、去年12月頃よりMutations Studioというゲーム開発会社で働き始めてます。その数ヶ月前に登記したばかりのまだ小さな会社ですが、主にスマートフォン用のゲーム開発を行う会社です。
メンバーはそれぞれ、かつてスマッシュヒットしたスマートフォンゲームを企画開発運営を行ったメンバーを中心に、家庭用ゲーム機の開発で大手ゲーム会社にいたような腕も実績もある方々が多くて非常に刺激の多い環境です。えー!あれおまえがつくったの!みたいな事が往々にしてあります。 人は急激に増えているのですが、なにぶんできたばかりの会社なので色んな問題にぶち当たりながらちょっとずつ前身しているところがいかにもベンチャー感があって愉快。

もちろんボク自身はAndroidに関わる部分担当してはいますが、それ以外にもiOSはもちろん、サーバーサイドや開発、運営に役立つツール類等も時間が許すかぎり調査や実装等を行なっています。
人もまだまだ募集しておりますので、腕に覚えがあって「変人達に囲まれてスマートフォンの面白いゲーム作りたい!」という方は是非ご連絡くださいませ。

そして、もう一つ。
先月からAICというアニメ会社にて勤務もしております。
前期だとはがないNextや琴浦さん、今期はデートアライブ等を制作しているところです。
最近の作品

ここではテクニカルディレクターという役職ですが、具体的に何をするのか…というのはまだ少しヒミツでありまして、ただそこらじゅうで普段自分が見てる作品群のあれこれが制作されているのを見える状況なので、それだけでテンション上がりすぎて顔がニヤけてしまうのを必死にこらえている日々であります。「天使のどろっぷ」のアフレコ楽しかったです…!

グループ会社が一同に集まっている関係で、すぐ後ろの方でフレックスコミックス編集部(Comicメテオ等)があったりします。そちらにも多少関わっていく予定です。

なるべく淡々と紹介したつもりではありますが、このような多岐にわたる最近のしごと環境にボク自身は非常に興奮しておりまして。あれとこれを繋いでこっちのこれをあっちに活かして…みたいに考えることもできる意味でもメリット多いです。

これで去年から引き続きお勤めさせていただいてるpixivも加えると、Webサービス、ゲーム開発、アニメ制作といろんな環境に身をおいていて一見ますます何屋なんだかわからない状況ではありますが、それぞれ一貫していえるのは、どれもボクに白羽の矢が立ったのは「スマートフォンに関わるなにか」の部分です(あくまで『主に』で、ついでにあれもこれも…みたいなことにはなってますが)。

それだけ今モバイルのエンターテイメントの分野においては各社各業界いろいろな方法でスマートフォンの表現力や可能性に活路を見出していこうとする動きが活発になってきているということなのだと思います。
また、ボクと同程度の技術を持っている人はもっとたくさんいるだろうとは思うのですが、該当する分野に明るくて(単純に好きだったり)かつ技術力がありそうだなという検討が着くような人はなかなか表には見えていないというのが問題のようで、やはり以前からボク自信が言っているように(エヴァスマホの時もそうでした)、趣味であれなんであれ好きなものは好きであるという表明をはっきりしていった方が得すると思うのですが皆さんいかがでしょうか。


2012年12月3日月曜日

Android SDKの使用許諾変更の真意


おはようございます、Google Developer Expertのあんじょうさんです。

最近は、どうぶつの森も放置してアサシンクリードIIIばかりやっておりました。ボストンの港で迫り来るイェーガーを軽やかにかわしつつヒャッハーとか言いながら船の積荷の紅茶を海へ投げ捨てていたわけですよ。ボストン茶会事件の当事者になれるのでまじおすすめ! 他にもチェサピーク湾の海戦とか、史実にがっつり絡んでるだけでなくボルチモアに長らく住んでた自分からするとチェサピーク湾とか名前出てきた時点でOld Bay Seasoningの匂いがしてきます。アメリカ史かじった人なら楽しめるとおもいます。

さてそれはいいとして、
先月末ぐらいにAndroid SDKの使用許諾が変更されたことで、いろいろと物議をかもしている様相の話なのですが、要は以前より取り沙汰されている「Android断片化」があり、それを助長するような形での利用はしないこと、という文言が追加されたことです。

しかしこの追加された文言が、玉虫色とまでは言わないにしてもいくつか解釈のしようがあるようなボンヤリした言い回しだったため、読む人の考えやポジションによって様々な捉え方がされてしまい、拡大解釈により壮大な問題のようになったといったところでしょうか。

結論からいうと多くの解釈とは異なっていまして、国内の人向けに一番わかり易いのはKindleでしょうかね? 要は「Googleが配布しているAndroid SDKを、Android非互換端末の開発で使っている場合、サポートはしません。」という事です。

さて、そこで何を持ってAndroid互換、非互換かという話になるわけですが、これは明確な基準があります。GoogleがCTS (Compatibility Test Suite)という互換性チェックプログラムを用意しています(ココらへんは直接(特に端末の)Android開発に関わっている人なら知っていることではあるでしょうけど。)

この互換性チェックを通っている端末であれば大本営お墨付きのAndroid互換ということになり、GMailやらMapsやらPlay Storeやらのアプリを端末に入れることを許可されます。

あれ?Androidでオープンソースじゃなかったの?勝手に使っていいんでしょ?という人もいるかもしれませんが、それはそのとおりで、オープンソースですし、自社の製品に自由に(コードライセンスに抵触しない利用であれば)使って問題ありません。ありませんが、そのオープンソースになっているものの中には含まれていないものがあります。その代表例がGoogle内部で作っているプロプライエタリなサービス用のアプリ、上記したGMailやPlay Store(Google Play)といったアプリです。
そして現状でいうと、GMailやMaps、Play Storeはキラーソフトでもあるため、端末を販売する企業は当然欲しいわけですが、「それを入れたいのなら互換性守ってね」という最低限断片化を食い止めるための機構というか交換条件のようなものとして機能しているわけです。

なので、Amazon(Kindle)のように「そもそも自社でアプリストアやるからPlayStoreイラン」、といった事情や「そもそもGoogleに繋げられないからイラン」といった某国のような事情であれば、互換性維持はあまり気にする必要もなく、むしろオープンソースになってるAndroidを自社アプリやサービスが最も快適に動くようにがっつり手を入れて最適化させるという方向に向かうのは当然です。

勘違いしてはいけないのは、それ自体はGoogleは禁止しているわけではないということです。公開されているAndroidのソースを使って独自端末を作ることは自体はなんら問題ないのです。

ただ、以前より特にAndy Rubin(Androidで一番エラい人)が問題視していたのが、それらAndroidベースではあるものの非互換の端末、それらの端末用に動かすためのアプリの製作に、GoogleのAndroid SDKを使ったとしても、Google側が想定している挙動が得られるとは限らないため、Googleのコミュニティもエンジニアもサポートが困難だということです。

なので、今回はそのような非互換端末の開発にこのSDKを使ってくれるなという形での規約変更というわけですね。
私の解釈も込めると、真意としては「非互換端末のために使うのは別に構わない(勝手にすればいい)けど、サポートはしないから問い合わせないでね」ぐらいの温度感です。

なので、国内キャリアの独自カスタマイズ排除が目的でもないですし、ましてやUnityやPhoneGapなどのサードパーティ製開発キットをあれこれしようという話でもない、とのことです。

2012年7月16日月曜日

SH-06D NERV(エヴァスマホ)作ったこと

何人かの方は既にご存知かと思いますが、先月末に発売されましたSH-06D NERVの製作に関わっておりました。 おかげさまで発表当初より話題性があったようで、予約分のみで完売となりましたので、店頭でお見かけすることもなかったのではないかと思います。



実際、プロジェクトとしては大きなものになりまして数でいうと少なくない人数が係わっていますが、ホームやWidget、プリインなどを含めた開発や調整部分が主な担当です。しかし直接各部分を専属で担当した方々が非常にがんばっていただいたため、大きな問題も起こらず無事にリリースすることができたかと思っています。

しかしコラボモデルというのは権利関係が非常に複雑で、かつ通信事業者さんやメーカーさんも深く関わってくるので各担当のやりとりを迅速かつシンプルにするのが全体の進行具合に大きく影響してくるなあ、と感じています。skypeには大変お世話になりました…!

docomoの夏モデルの中では唯一 ginger breadになってしまったのはもともとの端末の製造が他の夏モデルより早かったこと等、いろいろありますが、ics対応を予定しております。端末をお持ちの方はしばらくお待ち下さい(個人的にはスキップしてJBにしたいですが)。





ところで、実は開発チームの要望もあって海外での反応を見てきてほしいということで、Google I/O(サンフランシスコ)には当端末を持って参加してきました。メニュー等日本語のままなので、現地のエンジニア達に理解できない部分も多少ありますし、そもそもエヴァンゲリオン/エヴァンゲリヲン知らなければ100%は理解できないわけですが、それでもここまでカスタマイズしている製品ということに感動してくれる方々が多く、評価は非常に高いものでした。Androidに関心のあるもしくは実際に開発に携わっているエンジニア達が多いI/O会場内なので、その労力というか苦悩を理解してくれたのだと思います。Widgetなんかは、初見でただの飾りだと思った人も多く「えっ これ実際に動くWidgetなの?」と驚いてる方も。



ちなみに、そもそもエヴァンゲリオンを知っているという人も3〜4割ぐらいいました。想定外に多い気が。

JOJOモデルもそうですが、端末ごとコラボする形はとても端末に愛着が湧くし、作る側もコンテンツが好きであれば非常にやりがいでますね。日本らしいアプローチとも言えるし、カバーケースやストラップのみならずこのような形の端末がもっとたくさん出てきたら良いなあ、と個人的には思います。ただ、製作側は精神的にも(ファンに応えられるかどうかなど)いろいろ大変ですが…!

製作に関わった皆様、そしてお買い求めいただいた皆様、大変ありがとうございました!

2012年7月9日月曜日

DevFestX Japan 2012 Summerを終えて

去る7月8日、DevFestX Japan 2012 Summerを開催しました。
https://sites.google.com/site/devfestxjapan2012/

もともとは、例年のようにGoogle I/Oへ行ってきたGDE(Google Developer Expert: 旧Google API Expert)にその内容を報告してもらう会を開く趣旨だったのですが、GDG(Google Developer Group: 旧GTUG)各地でもI/O報告会を希望する声も多く、では各地に中継しよう、それなら各地にスピーカーばらけたらどうか、と話が進んでこのような形に。



どういう形かというと、例年通りの東京会場(Google 東京オフィス)に加えて、京都会場、名古屋会場、中国会場、四国会場、九州会場、信州会場で同時開催をして、各地をHangoutsで中継するというかたち。Hangoutsとは、Google+の機能で要するにビデオ会議。Skypeのように、映像と音声をリアルタイムに相互通信するしくみです。

信州を除く各会場に、当日のスピーカーとなるGDEが向かい、現地のGDGと協同してHangoutsを会場同士で繋ぎ、タイムテーブルにしたがってスピーカーが登壇します。
具体的にいうと、最初のI/Oの総括は安藤幸央さんが登壇。幸央さんは京都会場にいたので、京都会場の参加者はその場で発表を見られます。一方で、他の会場の人たちは、ハングアウトを通して中継している各会場で見る。次のAndroidは、最初の10分がボクだったので、東京会場にいた人たちは現地で見て、他の会場の人たちはハングアウト経由、次の10分の江川さんは京都、次の10分のadamrockerは九州、といった感じで。
よういちろうさん


Google的にも前例のない形のようで(サテライト会場で一方的に流すということはやってますが)、何度もリハーサルをしつつも当日は「きっとなんらかの通信系のトラブルは出るだろう前提」でバックアッププランなども用意したりなど、非常に実験的なイベントとなったのですが、実際のところほぼトラブルなく、どこの会場でもほぼ途切れなく全体を見ることができていたようです。

各会場の盛り上がってる様子なども見ることができたし、Googleとしても折しも先月末に正式にGoogle Developers Liveというプログラムをスタートさせたタイミングでこのようなイベントが成功したというのは非常に有意義だったのではないでしょうか。
広範囲でリアルタイムにつながってる感覚を共有できたのは面白かったです。
ちなみに当日の各会場の様子はGoogle+のイベントページからご覧いただけます。

ボク自身も各地方会場に行ってみたい気持ちがあったのですが、今回スピーカー役であったGDEであると同時に、各会場の主催であるGDGの東京会場(GDG Tokyo)のマネージャも兼任しているため東京を離れるわけにも行かず(兼任しているのはボクだけなので非常に申し訳ない)。

でもGoogleオフィスでNexus Qから(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!流したったんで満足です。というかあの日NexusQから流れてくる音楽がアニソンしかなかったのはボクのGoogle Musicと紐付いてたからです。謹んでお詫び申し上げます。


2012年6月28日木曜日

I/O 2012来てます


6月27日〜29日はGoogle I/O 2012。
というわけで例年通りサンフランシスコに来ています。



初日のキーノートでAndroid次期バージョン JellyBeans(4.1)の詳細や新デバイスなどの発表が相次ぎました。今回は見た目に派手な新仕様ということはないのですが、今までアプリ開発者から来ていた要望に応えるような内容だったかなと感じます。

しかし今までこんなにキーノート自体に並ぶ列ができたことがあっただろうか、というほどの列。一階の列が伸びまくって食堂まで入り、それも一周してさらに一階へ戻って、みたいな列が。
キーノート会場内に入っても位置的に微妙だったので、GDGラウンジでGoogler達と見てました。

日本人はともかく、海外の人達とはI/Oでしか会わないような人も多くて、I/Oで会う度に最近の仕事など情報共有するのが結構楽しく、話し込んでうっかりセッションを見逃したりすることも。 とはいえ、セッションはわりと早い段階でYouTubeで見られるようになるので、これはこれで良いのかと思っておりますが。

今年はI/O終わったあとで、ついでに東海岸まで行って母校とか回ってこようかなと思ってたんですが、そんなヒマはなかった…!

2012年6月26日火曜日

Work for pixiv

実は今月からpixivで働いております。
フリーではなくなったということでもなく、個人的に別途お仕事はしているのですが、それはそれとして、とある勉強会がきっかけで口説かれるがままに。


もちろん、もともと好きなサービスでしたし、興味はあったのですが、遊びに行ったら実際面白そうだったので、勢いで働くことに。
サービス自体は未だ持ってなおスマートフォンのみならずガラケーのPVさえ伸び続けてる謎の勢いがありまして、働いてる仲間たちも非常に技術に貪欲であるばかりか、pixiv入ってから危機感を持ってアニメ見るようになったといういい意味で残念な感じの人もちらほらいるぐらい、心地良い魔窟紳士淑女の職場です。

ボクは基本的にはスマートフォンのアプリを見ていく形になります。何かご意見あったら言ってくださいませ。
それと、スマートフォンエンジニアは特に募集していますので、興味があれば連絡下さい!