2010年8月13日金曜日

Voice ActionsとChrome to Phone

8月13日深夜(現地では12日日中)に、Androidの新フィーチャーとしてVoice ActionsとChrome to Phoneの発表がありました。

メディアの方が詳しく報告してくれると思いますので、簡単にまとめ。

Voice Actions
Voice Actionsは、いくつかのAndroidでの操作を音声によってできるようにした機能。今までは音声による検索がVoice Searchによってできていましたが、さらに対応できるアクションが増えました。

  • send text to [contact] [message]
  • listen to [artist/song/album]
  • call [business]
  • call [contact]
  • send email to [contact] [message]
  • go to [website]
  • note to self [note]
  • navigate to [location/business name]
  • directions to [location/business name]
  • map of [location]
など。「navigate to どこどこ」 としゃべることで、Google Mapアプリが起動してそこへのナビゲーションが表示されたり、「call だれだれ」としゃべることでその人へ電話をかけたり。
「note to self wave追悼会胸熱」としゃべると、「wave追悼会胸熱」というメモを自分宛にメールしてくれるわけです。便利そうですね。

ところがまだ日本語対応等、国際化はできていないようです。この最初にしゃべるコマンド名が日本語化されるかもしれません。

詳しくはこちら(英語)
http://googlemobile.blogspot.com/2010/08/just-speak-it-introducing-voice-actions.html
電話をかけたり地図を見たり、だといったアクションはこれまでも色々な方法があったけど、音声によりもっと高速に使うことができるはずだ、といった主張でした。
ちなみに現時点で、Android 2における検索の25%は音声によるものだそうです。

Chrome to Phone
それともう一つが、Chrome to Phone。実はこっそり既にGoogle Codeにupされていましたし、この前の日本Androidの会定例会でも丸山先生が紹介していたので、ご存知の方もいるかと思います。

Google I/Oで2.2のC2DMをデモする際に使われていたもので、ブラウザ(Chrome)から端末へ、簡単に情報を渡すことができる機能です。
実際はGoogleのサーバーを介して、PCブラウザ→サーバー→Android端末という順序で情報(Intent)が渡されます。

PCで見ているGoogle Maps上の地図を、Chrome to Phoneのアイコンをクリックするだけで自分のAndroid端末へ渡したり、PC上で見ているYouTube動画のリンクを渡したり、といった使い方ができます。

詳しくはこちら。(英語)
http://googlemobile.blogspot.com/2010/08/working-title-instantly-zap-links-maps.html
20%で作ったものだそうです。

これはChrome Extensionなので、Chromeでしか動きませんが、他のブラウザ(Firefox等)用のものもサードパーティによって開発が行われているとのこと。

どちらもAndroid 2.2ならすぐに使用可能の状態ですが、残念ながら現在はVoice ActionsはUS Englishでのみの提供とのこと。

2010年5月26日水曜日

Google I/O 2010を終えて

今年のI/O期間中のサンフランシスコは少し肌寒い感じだった。
小雨がパラつく中の開催。その後は快晴だったが。

after I/O bike tour

ほとんどの参加者は少し前まで「今年はどんなサプライズ(プレゼント)があるのだろう」と思っていたが、それも事前にNexus One、Droidを配布するという告知とともに消えていた。もちろん、嬉しいプレゼントだが、それも事前配布であることと、既にDroid、N1は色々なイベント等で配布されているため、サプライズというものではなかった。

ところが、開催二日目にして4G WiMAX搭載の期待されていたAndroid端末である HTC EVOの参加者全員プレゼント発表によってまさかの端末2台配布、大きなサプライズとなる。

しかしそれにもまして今回は、Androidはもちろん、数々の多くの新発表のサービスやプロダクトがあった。Google TVやHTML5のコーデック統一への足がかりとなりそうなWebM、AppEngine for business、Chrome Web Store、Google Wave 一般公開、Android 2.2などなど。

Google I/O 2010

個人的には、わりと堅実に他社がマネタイズできるプラットフォームへとなるような施策をとってきたなあという印象。今までのGoogleはどちらかというと個人の開発者へそしてひいては個人のユーザーへのアプローチとしてのサービスやプロダクトの展開という点が多かった。インフラとしてより便利なものへ、という点に狙いを定めて正直なサービスが中心だった。
しかし、であればこそ、個人の開発者やユーザーからの興味は一身に受けつつも、企業からは煙たがられるような事も多く、Googleが巨大企業であり技術的に最も優れた会社であるというのは誰もが認めつつも、「Google I/Oへ参加しに出張へ行ってきます」というと「それが会社の利益にどう結びつくの?」とつっぱねられるような人も多かったはずだ。これまでは。

ところが今回の発表の多くは、他社も見過ごせないような、ビジネスモデルを考えうるお金が流れる仕組みやコスト面で優位に立ちうるものが多く、かつ最後にはEric Schmidtを司会に大企業のボスが席を並べて新型TVについて語るという、これまでのGoogle I/Oからはちょっと想像がつかない内容で終わった。

ちょうど一年ぐらい前から、よくエンタープライズやビジネスの分野への進出を考えてる節が見え隠れし始めてはいたものの、ここで一気に公にした感がある。

日本でも半年と少し前ぐらいから、SNSがアプリケーションプラットフォームをオープン化したことで多くのCP、SAPがflashやflash liteによるブラウザゲームなどに進出。今もその勢いは止まらない。SNSベースのプラットフォームの強みはユーザー数流入量の勢いで、単体でゲームをリリースしているときではなかなか考えられないユーザー数が流れ込んでくる。そしてそのサイクルも早い。 初期ユーザー数と寿命がまだ先読みできるようなものではないので、イニシャルでどれだけの設備投資をすれば良いのかが悩みどころだが、そこで頻繁に使われ始めるようになったのがAmazon EC2やGoogle AppEngineといったクラウドサーバだ。イニシャルコストはほぼゼロ、かつスケールも自由。
そしてfacebookを除く多くのSNSプラットフォームが採用しているのはGoogleが中心となって推進しているopensocial。

OpenSocial  State of the Union Summit
( I/O前日のOpenSocial State of the Union Summitの様子(休憩中))

Androidも、ユーザーデータをサーバ側に保持し、これを端末とシンクする形のものが多く、かつ人気があるため、アプリ開発者のサーバ利用は積極的な兆候にある。だが、iPhoneのAppStoreと同様に、世界中の個人から企業に至るまでの数多あるアプリがAndroid Marketに集約するため、アプリが埋もれがちだ。つまりリリース初期のユーザー数の見込みが立ちにくいため、サーバーへの設備投資も読みにくい。したがってこれもやはりクラウドサービスが良く使われている。
そして今後は多くのSNSプラットフォームがスマートフォン対応へと裾野を広げていく。
このように、数年前まではopensocial、Android、AppEngineといったものはそれぞれ別個に存在していたようなものが、いつの間にか必要にかられて密接に結びついてきている。

Google MapsなどのGeoサービスも、モバイルでのGPS利用によってさらに重要度が増し、さらにモバイルデバイスでの利用を考慮したようなフィーチャーがHTML5で実装されてきている。

開発者としては、多くの手段がGoogle(など)によって提供され、それを使って何をするか、という事には変わらないが、今はその組み合わせ如何が重要度を増してきたようだ。mashupという言葉がはやっていた頃は、そのmash upした結果が面白いものでもなかなか収益に結びつくものは少なかったが、今は普通にそれでビジネスが成り立つレベル。
Androidにしか興味がないから、Androidのセッションだけ出続ける、Mapsにしか興味がないのでGeoだけ、といった行動は決して悪いことではないし、それは個人の自由ではあるのだけど、そのあくまで個人の自由としてボク個人の意見をいわせてもらうなら、Google I/Oは色々な本当にたくさんの面白いセッションがあるので、興味の赴くままにもしくはフラッとどこかの部屋に立ち寄ってみるのをオススメしたい。
意外な接点やヒントが見えてくることも多いから。

Google I/O 2010

2010年2月26日金曜日

Androidバグ関連報告

以前、日本Androidの会経由で報告いただきました、Androidのカレンダーアプリで、2月の表示がスキップされてしまうバグに関してです。
詳しい報告は以下
http://groups.google.co.jp/group/android-group-japan/browse_thread/thread/1d0af60c3e0d573b

原因は上記のリンクにもある通りです。
そしてこれはAndroid 2.1ではfixされています。
日本では現状HT-03Aしかなく、これが1.6であるため今も残っているというわけです。
そして、今のところMagic(HT-03A)に対して2.1が適用される予定はないので、もしかしたら残り続けてしまうかもしれません…。

それともう一つ。
先日twitter経由で報告いただいたものです。

market://details?id=XXX でマーケットアプリ呼んだ時に、xxxが見つからないとマーケットアプリがぬるぽで落ちる件


マーケットはここのところ一番良く変更がある(バックエンドも含めて)アプリの一つということで、最近出てきた問題かもしれないとのことです。
ひとまず対応してくれるそうなので、待ちましょう。

その他にも、何かしら報告ありましたら、気兼ねなく
Android-SDK-Japan なり、 日本Androidの会 なり、あるいは私のtwitterでも構いませんので報告ください。

2010年2月11日木曜日

Gadget1 ご参加ありがとうございました

先週土曜日(2月6日)に、gadget1というイベントを行いました。
http://gadget1.jus.or.jp/


日本UNIXユーザ会と日本Androidの会共同で運営委員を設置し開催したのですが、第一回ということもあり、どのような人がどれだけ来ていただけるのか分からなかったのですが、実際はかなり好評いただきました。
参加していただいた方、本当にありがとうございました。




さて、早速andronaviさんで記事になっていて大変ありがたいのですが、少々訂正したく。

“Gadget1”で見つけた、Android向けお遊びテクノロジー:前篇

先にテストしたHT-03Aの処理速度は約35.7fpsなので、「Nexus One」はそれ以上の速度が出ると思われました。しかし結果は24.4fpsと惨敗。


ここが正しくなくて、実際に今テストしてみた結果を書き出してみます。
Sprite数 500でテスト

HT-03A
Canvas : 8.6 fps
OpenGL/ES DrawTexture Ext. : 18.18 fps

Nexus One
Canvas : 34.48 fps
OpenGL/ES DrawTexture Ext. : 20.83 fps

といわけで、何であれNexus One は結果的にもHT-03Aより断然速いです。当日もこのような結果になっていました。
おそらく、NexusOneではこの計測方法においてはCanvas描画(CPU)の方がGLを使うよりも高速になるという結果ですよ、といっているところを、HT-03Aとの比較と混同されてしまったのではないかと思われます。

ボクのプレゼン能力が低くてしっかり伝わらなかったのが原因でしょうから反省してますが、勘違いされてしまう方が多いと問題だと思うので。

解像度が上がって描画領域も増えているのに圧倒的に速いあたり、反逆に成功していると思います。さすがですね。

2010年1月13日水曜日

「コードからわかるAndroidプログラミングのしくみ 開発で困ったときの解決ア プローチ」出ます

NexusOneの熱狂もさめやらない中、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日はAndroid SDK 2.1もリリースされましたね。

さて、ABC 2009Fallでも少し触れましたが、Androidアプリケーションプログラミングに関する本を今年も出させていただく運びとなりましたので、紹介します。

「コードからわかるAndroidプログラミングのしくみ 開発で困ったときの解決アプローチ(日経BP社)」です。14日あたりから店頭に並び始める予定です。
 

コードからわかるAndroidプログラミングのしくみ 開発で困ったときの解決アプローチ
フランク・アブルソン チャーリー・コリンズ ロビ・セン
日経BP社
売り上げランキング: 4908

 

去年の2月に出したものと比べるとカバーする範囲は広くなっていますが、それでも江川さんなどによるAMWの本と比較すると網羅的ではないかもしれません。
ただ、扱うトピックに対して結構掘り下げて解説をしています。読み応えのある内容になっていますので、よろしかったらお手にとってみてください!お願いします!

ちなみに原著は Unlocking Android(Manning)という本です。欧米でもかなり評価の高い本なので、これはぜひ和訳せねば!と勢いで決めた形でしたが、この本のタイトルと深く関る最終章の"Hacking Android"は、Code SourceryからToolchainを落としてきて…とネイティブコードの開発環境設定から入る異色さが特徴的、でした。はい、この原著が出たときはNDKリリースより前だったので。ただ、現在でもNDKではなくarm compiler使って部分的に実装する方も少なくないらしく、これはこれで一つの開発方法として残して記しておくことも大事かと思い、NDKはNDKで加筆するとともにこちらも残してあります。

(なお今回、本書に記載されているコードは当サイトではなく、原著と同じサイトからダウンロードする形になっております。)

ではご意見ご感想などありましたらぜひお寄せください!

2010年1月5日火曜日

今年もよろしく

すっかり年も明けましたね。今年もよろしくお願いします。
今年はかねてより計画していたアレやコレをやろうかななどと思っています。
 
神田明神 初詣 2010
 
去年は弊社的にもAndroid的にもかなり色々あった年で、改めてGoogle Calendar見直してみるとそりゃあ腰痛めたり血吐いたりするよなーと思ってしまうスケジュールでしたが、ただ単に自分のマネージメントがうまくできなかったのが大きな原因だとも考えているわけです。
 
年末は色々な人とお会いしていましたが、年明けてからはS3やDropBoxの整理、情報ソースの整理などをしてました。Google Readerは購読数が増えると重くなるのでなるべく毎日見るものに限定していたのですが、LDRが常に未読数が5桁あるような状況だったんでごっそり整理。といってもあまり減らしたわけではなくて、レートからフォルダに変えたりしただけなんですけど。
普段シングルタスクで済んでいた時期とは情報の見方自体を変えなきゃならない、というのを去年強く実感していたので試行錯誤してみようかなと。
レートだと突然エロ画像とかでてきて、社内で読むのが博打になるという罠。
 
自宅から近くの神社となると、神田明神か鳥越神社あたりなので神田明神へ。